管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2016 清明
2016年4月公開
4月になりました。桜も満開。風もすっかり暖かくなって、
人も野菜も虫も動物も、伸び伸びと活動的になる季節です。
「清明」という字のごとく、清く明るく新年度のスタートを切りましょう。
清明の献立
春野菜のリッボリータ
調理時間:25分
307kacl(1人分)
「リッボリータ」はイタリアトスカーナ地方の郷土料理。
具材たっぷりの食べごたえのある主食スープです。
たくさんの春野菜を楽しみつつ、余って固くなったパンや
冷蔵庫にある使いかけのお野菜やお肉などを入れても。
お好みでアレンジも可能です。
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材料(2人分)
グリーンアスパラガス…3本
新にんじん…中10cm分
新たまねぎ…1/2個
ニンニク…1片
ベーコン…2枚
バゲット(硬くなったものでOK)…3cm分(20g)
白インゲン豆水煮…カップ1
トマト水煮 (カットタイプ)…カップ1
水…カップ1と1/2
オリーブオイル…小さじ1
塩…小さじ1/2
黒こしょう(包丁の腹で潰す)…適宜
つくりかた
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1.
グリーンアスパラガスは根元の硬い部分を除き、1cm幅に切ります。新にんじんは皮をむいて1cm幅のいちょう切りに、新たまねぎ、ニンニクはみじん切りにします。ベーコンは1cm幅に切ります。
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2.
鍋にオリーブオイルを敷いて中火にかけ、ベーコン、たまねぎ、ニンニクを入れて炒めます。
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3.
たまねぎが半透明になったら、にんじん、小さくちぎったバゲット、白インゲン豆、トマト水煮、水を加え、弱火で20分ほど煮込みます。
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4.
バゲットが溶けスープがもったりしたら、グリーンアスパラガスを加えて、さらに2分ほど煮ます。
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5.
塩で味を整えます。
器に盛り、黒コショウを散らして、できあがり。
栄養のまめ知識
*白インゲン豆はヒヨコ豆の水煮などで代用してもOKです。大豆の水煮を使ってもおいしくできますが、大豆の場合には味がしみ込みにくいので、軽く潰してから使ってください。
*グリーンアスパラガスは今が旬。アスパラガスから発見された、“アスパラギン酸”というアミノ酸を多く含みます。アスパラギン酸は新陳代謝を活発にしたり、疲労を回復させる働きがあります。また、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンB1、B2、C、E、などの各種ビタミン類も含まれます。
*新にんじんは春にんじんとも言われています。通年流通しているにんじんと違い、貯蔵されずに出荷されるので、皮がやわらかくて瑞々しい、春らしいお野菜です。
*新タマネギも、新にんじん同様、収穫後貯蔵せずにすぐ出荷します。普通のたまねぎ(一定期間乾燥させてから出荷している)よりも水分が多い分、日持ちがしませんから、買ってきたら早めに食べ切りましょう。
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/