茹でてオイル漬けにした空豆とグリーンピースは、美しい翡翠色が保たれます。
炒めた玉ねぎと一緒にペーストにして牛乳と合わせるだけで、
あっという間に、ペールトーンの春らしいスープの出来上がり。
さらっと軽やかな口当たりも、今の季節にぴったりなのです。
ほくほくとした豆の味わいを楽しむため、
味付けは「オイル漬け」の塩味のみにとどめます。
材料(2人分)
- 「春の豆のオイル漬け」…100g
- タマネギ…1/4個(50g)
- バター…大さじ1/2(6g)
- 水…1カップ
- 牛乳…1カップ
- こしょう…適量
つくり方
1. 鍋にバターを入れ、粗めのみじん切りにしたタマネギを透明になるまで弱火で炒めます
2. 1の鍋に、「春の豆のオイル漬け」をオイルを切るようにして加え、水と一緒に5分程度煮ます。お玉などで押してみて、簡単につぶれるくらいのやわらかさが目安です。
3. 粗熱をとった2をミキサーにかけ、滑らかになったら鍋に戻して牛乳、こしょうを加え火にかけます。沸騰させないよう気をつけながらあたためて、出来上がり。
【ポイント】
「春の豆のオイル漬け」は塩味がついているので、味付けはこしょうのみ。足りない場合は、お好みでたしてください。
たくまさんが選んだ器は…
ReIRABO カップ・ラウンドプレート
M offshore blue (イイホシユミコ)
もわもわとした景色が特徴的な伊羅保(いらぼ)釉を使った、イイホシユミコさんのカップと丸皿。「青と緑の組み合わせが好きなんです。牛乳と合わせたポタージュスープは、淡い緑色なので、白い器だとぼんやりしすぎてしまうし、黄色系だと同化してしまう……。濃い色の方がスープが映えます。カップ&ソーサーとしても使え、カップにスープ、プレートにパンというようにセット使いもできて便利な器ですね」
「オイル漬け」のオイルも、食材の味や香りが染み込んだ美味しい調味料。
炊飯時に混ぜると、ごはんがツヤツヤ、そして香ばしく仕上がります。
今回は、空豆とグリーンピース、旨みが出る蛸(タコ)を具にして、炊き込みごはんに。
ほんのり桜色のごはんに空豆とグリーンピースの緑が映え、食欲をそそります。
焦げ目をつけた空豆を添えれば、香りもさらにアップ。
材料(2~3人分)
- 「春の豆のオイル漬け」…100g
※上記とは別に飾り用…数粒 - 茹で蛸…80g
- 米…2合
- 「春の豆のオイル漬け」のオイル…大さじ1
- 酒…大さじ1
- 塩・こしょう…少々
つくり方
1. 洗って水気を切った米に、5mmに薄切りした茹で蛸、「春の豆のオイル漬け」をのせ、その他の材料を入れます。
2. 白米を炊くときと同じ水加減になるよう1に水(分量外)を入れ、炊きます。
3.飾り用の空豆をフライパンで軽く焦げ目がつくくらい焼き、炊き上がったごはんにのせます。
たくまさんが選んだ器は…
点描丸花 平皿 6寸
(九谷青窯・三宅英雅)
油絵の技法「点描(てんびょう)」で丸花が描かれた平皿。「ごはんだから茶碗によそってもいいのですが、平皿の方が豆や蛸がキレイに見えるかなと。蛸を入れることでごはんもうっすらピンク色になるので、青色の柄にも映えます。普段柄ものはあまり持っていないのですが、白地を生かした柄の配置で使いやすいと思います」
教えていただいたのは…
料理家 たくまたまえさん
料理好きが高じ、東京の中でも自然豊かで畑の多い街に移り住んだのを機に、約20年前から四季折々の保存食づくりをスタート。近所や自宅になる杏やすもものを使ったシロップ煮や、たくま家伝統のらっきょう漬けなど、季節ごとに好きなものをつくって楽しむ暮らしが評判に。フリーマーケットなどでも販売。著書に、「たまちゃんの保存食」(マイナビ)や、旦那さんのためのお弁当づくりをまとめた「たまちゃんの夫弁当」(主婦と生活社)があります。日々のお弁当や季節の保存食づくりの様子は、こちらから。