【処暑】とうもろこしとじゃがいも、鶏のスープ | 二十四節気の食べごろレシピ | cotogoto コトゴト
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管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2018 処暑

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ


二十四節気 処暑 イメージ

2018年8月公開

「暑さが終る」という意味の「処暑(しょしょ)」。
まだ残暑は続きそうですが、朝晩に吹く優しい風に、
時折秋の気配を感じることも。
夏に溜まった疲れを吹き飛ばす料理をご紹介します。


>> 二十四節気「処暑」について詳しくはこちら

処暑の献立

とうもろこしとじゃがいも、
鶏のスープ

調理時間:45分
386kcal(1人分)

ごろんと入ったとうもろこしがインパクト大!
ほくほくしたじゃがいもも美味しく、食べ応え満点のスープです。
たっぷりの香菜(パクチー)から染み出た出汁と、
鶏の出汁が混ぜ合わさった奥深い味わいを、
唐辛子がピリリと引き締めます。
とうもろこしをかじりながら味わってみてください。

とうもろこしとじゃがいも、鶏のスープ
材料:2人分

鶏もも肉…1枚(約250g)
とうもろこし…1本(皮付きで約300g)
じゃがいも(男爵)…小2個(200g)
香菜…2株(20g)
にんにく…1片(5g)
鷹の爪…1本
ドライトマト…2枚(10g)
鶏がら出汁…カップ3
塩…小さじ1/5
黒こしょう…適量

アボカド…適量
生クリーム…適量

つくりかた
  • 1.

    レシピ つくりかた

    とうもろこしは皮をむいてヒゲ根を取り、ラップで包んで600Wの電子レンジで3分ほど加熱します。粗熱が取れたら、食器の大きさに合わせて2~4等分します。

  • 2.

    レシピ つくりかた

    じゃがいもは皮をむいて一口大に切ります。香菜は葉を取り分け、茎と根はざく切りにします。にんにくはみじん切り、鷹の爪は斜め切り、ドライトマトは粗みじん切りにします。

    【ポイント】
    香菜の茎と根は出汁用、葉は食感と香りを楽しむ用と、用途を分けて使います。

  • 3.

    レシピ つくりかた

    鍋に鶏もも肉、香菜の茎と根、にんにく、鶏がら出汁を入れて中火にかけます。煮立ったら弱火にして蓋を少しずらしてのせ、20分ほど煮ます。

  • 4.

    レシピ つくりかた

    鶏肉を取り出して皮は除き、身は繊維に沿って一口大にちぎります。

  • 5.

    レシピ つくりかた

    3の鍋にとうもろこしとじゃがいも、鷹の爪、ドライトマトを加え、じゃがいもに火が通るまで弱めの中火で15分ほど煮ます。

  • 6.

    レシピ つくりかた

    5に鶏肉を戻し入れ、塩、黒こしょうを加えます。じゃがいもを少し崩すようにかき混ぜ、汁にとろみをつけます。器に盛り、くし切りにしたアボカド、香菜の葉をトッピングし、少しとろみがつくまで泡立てた生クリームをかけます。

    【ポイント】
    仕上げに、じゃがいものかたちが少し崩れるくらいスープ全体をかき混ぜます。じゃがいものデンプンで汁に少しとろみがつくことでスープと具の一体感が増します。
    鶏肉は煮過ぎて旨味が抜け出して味気なくならないよう、仕上げに加えます。

栄養のまめ知識

*とうもろこしには、ビタミンB群の一種である「葉酸」が豊富に含まれています。「葉酸」は血液中で酸素を運ぶ赤血球の形成に必要な“造血ビタミン”であり、不足すると貧血症状があらわれてきます。
「葉酸」はまた、胎児の発育にとって重要な働きをする“妊婦のビタミン”でもあります。妊娠を計画されている方や妊娠初期、授乳中においては、特に重要な栄養素となります。
残暑が続き、調理をするのが億劫だったり夏バテで食欲が落ちたりしやすいこの時季は、食事のバランスが偏り栄養不足が起こりやすい傾向に。貧血気味の方や妊活中の方はとくに、意識して葉酸を摂るように心がけましょう。


*「葉酸」は体内への蓄積性が低いので、毎日摂取することが大切です。ビタミンCと一緒に摂ることで体内に吸収されやすくなるので、今回のようにビタミンCが豊富で、加熱をしても壊れにくいじゃがいもと組み合わせるのは、効率のよい食べ方と言えます。


*とうもろこしは皮が鮮やかな緑色で、ヒゲは褐色か黒褐色のものが完熟しています。実がびっしりとつき、粒がふっくらとして大きさが揃っているものを選びましょう。

美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター

香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。

HP:http://bisaijimasumi.com/

美才治真澄 プロフィール

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