管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2019 立夏
2019年5月公開
5月1日には、新元号「令和」に変わり、
ゴールデンウィークも今日が最終日。
明日からは、五月病など吹き飛ばして、気持ちを新たに過ごしたいですね。
令和元年最初の二十四節気は、
年間を通して最も爽やかな季節である「立夏(りっか)」です。
暦の上では、もう夏のはじまり。
汗ばむような日も多く、日を追うごとに夏の日差しを感じられる時季です。
立夏の献立
ほたて貝柱と筍の
トマトクリームソテー
調理時間:15分
278kcal(1人分)
旬のほたてとたけのこをにんにくと共にソテーし、
にんにくが効いた食欲をそそる味わいに。
生クリームを加えたトマトソースを絡めることで
トマトの酸味が加わり、にんにくの味わいもまろやかになっています。
ほたて貝柱のもちっとした食感と、
たけのこのシャキシャキとした歯応えが楽しく、
どんどん箸が進んでしまうはず。
やわらかな赤色に彩りとして緑を加え、
盛りつけにもこだわれば、パーティーにもおすすめな華のある一品に。
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材料:2人分
ほたて貝柱刺身 … 8個(240g)
たけのこ水煮 … 1/2個(150g)
にんにく(みじん切り)…1片分
バター … 小さじ2
酒 … 90ml
トマトペースト … 大さじ2
生クリーム … 大さじ2
塩 … 小さじ1/5
イタリアンパセリ(みじん切り) … 好みで適宜
つくりかた
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1.
ほたて貝柱は、斜めに2等分にそぎ切りにします。たけのこの水煮は、2cm角程度に切ります。
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2.
フライパンにバター、にんにくを入れて中火にかけます。香りが立ったら1のたけのこを入れ、全体にうっすらと焼き色がつくまで炒めます。
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3.
たけのこをフライパンの端に寄せ、空いたスペースにほたてを並べます。ほたては、写真のように表面の色が白っぽく変わる程度にさっと焼き、器に取り出します。
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4.
3のフライパンに、酒、トマトペーストを混ぜ合わせたものを加えます。
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5.
とろみがついたら生クリーム、塩を加え、ひと混ぜして火を止めます。 器に盛った3のほたての上にのせ、好みでイタリアンパセリを散らします。
栄養のまめ知識
*「ほたて」に豊富に含まれる「亜鉛」は、細胞の新陳代謝に必要不可欠な栄養素。亜鉛が不足すると、全身の代謝が鈍ってきます。なかでも舌の表面にあり、味の刺激を受けて味覚神経に伝える働きをする器官「味蕾(みらい)」の細胞は、新陳代謝のサイクルが早く、まず味覚に異常が起こってきます。味覚の異常は、ストレスでも増幅されるので、環境変化が多いこの季節には気をつけたいところです。
ほたての他にも牡蠣や牛肉などに亜鉛は多く含まれています。
*「ほたて貝柱」は透明感があって身がふっくらと盛り上がっているものを。縦に走る筋繊維が見えるものは鮮度がいい証拠です。
*「たけのこの水煮」は、使い切れない場合、たけのこがかぶるくらいの水につけて冷蔵庫で保存しましょう。傷みやすいので3~4日で食べきるのをおすすめします。
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/