つくり方
1.ぶりはくさみを取るため、一口大に切ってざるにのせ、熱湯を回しかけます。
2.大根は皮を剥き、2cmの厚みのいちょう切りにします。
3.小鍋に出汁、(A)、生姜の薄切り、2の大根を入れて中火にかけます。ふつふつしてきたら落し蓋をし、弱めの中火で1分ほど煮ます。途中水分が足りなくなるようなら、大さじ2程度の水を足します。
4.1のぶりを入れて、さらに2~3分煮たら火を強め、汁気がなくなるまで煮詰めます。
ぶりの旬は脂がのる12〜2月で、その頃獲れるぶりを「寒ぶり」と呼びます。
同じく旬の大根と合わせて煮る「ぶり大根」は、ぶり料理の定番。
つくり立てより、少し置いた方が味が染み込んで美味しくなるので、
お弁当のおかずにぴったりです。
「ぶり大根」に一手間加えて別のおかずへと変身させる「リメイクレシピ」は、
香ばしい衣が味の染みたぶりと大根を引き立てる「ぶり天・大根天」と、
卵と長ねぎだけを加えた素朴でやさしい味わいの「ぶりチャーハン」です。
基本のおかず
コクのある甘辛味がごはんにぴったり
ぶり大根
材料(1人分)
ぶり…1切れ(80g)
片栗粉…大さじ1
大根…φ8cmの大根約3cm分(80g)
生姜(薄切り)
…2~3枚(2~3g)
出汁…1/2カップ
(A)
酒…大さじ1
しょうゆ…小さじ1/2
砂糖…小さじ1/2
オイスターソース…小さじ1
みりん…小さじ1
つくり方
1.ぶりはくさみを取るため、一口大に切ってざるにのせ、熱湯を回しかけます。
2.大根は皮を剥き、2cmの厚みのいちょう切りにします。
3.小鍋に出汁、(A)、生姜の薄切り、2の大根を入れて中火にかけます。ふつふつしてきたら落し蓋をし、弱めの中火で1分ほど煮ます。途中水分が足りなくなるようなら、大さじ2程度の水を足します。
4.1のぶりを入れて、さらに2~3分煮たら火を強め、汁気がなくなるまで煮詰めます。
リメイクおかず
噛みしめるとうま味が広がる
ぶり天・大根天
材料(1人分)
「ぶり大根」…1人前
小麦粉…大さじ1/2
(A)
マヨネーズ…小さじ1
水…大さじ1
小麦粉…大さじ2
揚げ油…適量
つくり方
1.「ぶり大根」のぶりと大根それぞれに小麦粉をまぶします。
2.ボウルに(A)を表記の順に入れてさっくり混ぜ、1を加えます。
3.小さめのフライパン(直径18cmくらい)に油を1cmほど入れて中火で熱し、170度くらいになったら2を入れ、途中で返しながら、かりっとするまで1分ほど揚げます。
リメイクおかず
シンプルな具と味つけでほっとする味わい
ぶりチャーハン
材料(1人分)
「ぶり大根」…1人分
ごはん…150g
卵…1個
長ねぎ…1/4本(20g)
サラダ油…小さじ2
塩、胡椒…各少々
つくり方
1.卵は割りほぐします。長ねぎは粗みじん切りにします。
2.フライパンにサラダ油の半量を中火で熱し、卵を流し入れてかき混ぜ、固まってきたら取り出します。
3.2のフライパンに残りの油を入れて中火にかけ、ごはん、「ぶり大根」を入れて炒めます。ぶりをほぐしながら炒め、全体が馴染んだら長ねぎ、卵入れて炒め、塩、胡椒で味を調えます。
プラスすると栄養面や味、食感、彩りなど、
ぐんとお弁当のバランスがよくなる副菜をご紹介。
春菊としめじのお浸し
さっと茹でたしめじと春菊を出汁、しょうゆ、みりんを合わせた液に浸けるだけ。シンプルですが、春菊の香りが爽やかで箸休めにぴったりの副菜です。春菊の独特な香りには、自律神経に作用して胃腸の働きを活発にしたり、咳や たんを抑える効果があると言われています。寒さで胃腸の働きが鈍くなったり、風邪を引きやすい冬に意識して摂りたい食材の一つです。
材料(1人分)
春菊…1/3束(40g)
しめじ…1/3パック(30g)
(A)
出汁…大さじ2
しょうゆ…小さじ1/2
みりん…小さじ1/2
つくり方
1.春菊はさっと茹でて水に取り、水気をよく絞ったら3cmの長さに切ります。しめじは石づきを落としてほぐし、さっと茹でてざるに上げます。
2.ボウルに(A)を合わせ、1を加えて和えます。汁気を軽く切ってからお弁当に詰めます。
みつばとミニトマトの卵焼き
お弁当には欠かせない卵焼きですが、いろいろな具を混ぜ込むとマンネリ化が防げます。今回は、刻んだみつばとミニトマト入りの卵焼き。みつばの爽やかな香りとトマトの酸味で、さっぱりとした味わいです。みつばの香りには、食欲増進や消化を促す作用のほか、神経を安定化させイライラを解消してくれる働きも。お弁当タイムがよりリフレッシュできる時間になるはずです。
材料
(つくりやすい分量:3人前)
卵…3個
(A)
砂糖…大さじ1
塩…一つまみ
水…大さじ2
みつば…1/3束(10g)
ミニトマト…3個(30g)
サラダ油…適量
つくり方
1.ボウルに卵を割りほぐし、(A)を加えて混ぜます。
2.みつばは1cmの長さ、ミニトマトは縦8等分に切り、1に加えて混ぜます。
3.フライパンにサラダ油を中火で熱し、2の1/4量を流し入れます。全体を混ぜ、固まってきたら奥から手前に巻いていきます。奥に移動させ、フライパンにペーパーで油を敷きます。さらに1/4量を流し入れ、同様に焼いていきます。卵液がなくなるまで繰り返します。
4.取り出して粗熱を取り、食べやすい大きさに切り分けます。
使ったお弁当箱
角型ランチボックス 小2段
(工房アイザワ)
丈夫なステンレス製の二段弁当箱。魚のおかずはにおい残りが気になる場合がありますが、ステンレス製なら安心です。蓋にパッキンがついてたり、蓋と本体を金具でしっかり留めるタイプで、漏れにくいのもうれしいポイント。
みないきぬこさん
料理家
女子栄養大学卒業後、料理研究家・枝元なほみさんのアシスタントを経て、2007年に独立。雑誌やテレビ、広告などで料理家・フードコーディネーターとして活躍する傍ら、ケータリングなどの活動や女子栄養大学で非常勤講師も務める。スパイスやハーブを上手に取り入れた家庭料理やおもてなし料理が人気。素材と素材の美味しい組み合わせを見つけるのが得意で、自由な発想による料理の幅の広さに定評がある。「はじめてのストウブ」(池田書店)や「かんたん、なのに満足!スープでごはん」(池田書店)、栄養の知識を活かした「大豆で美味しい毎日レシピ」(枻出版社)など著書多数。