管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2020 雨水
2020年2月公開
二十四節気は「雨水(うすい)」となり、少しずつ春の訪れを感じられるようになってきました。
例年より気温はあたたかく、比較的過ごしやすくはありますが
「三寒四温」という言葉を強く感じる時季でもあります。
寒い日が3日続き、その後あたたかい日が4日続く。
本格的な春の到来が待ち遠しいですね。
雨水の献立
ごま豆腐と菜の花の
揚げ出し
調理時間:15分
212kcal(1人分)
今回ご紹介するのは、おつまみに最適な「ごま豆腐と菜の花の揚げ出し」。
ごま豆腐は揚げると、豆腐に比べてとろりとした食感を味わえます。
甘じょっぱいつゆに絡めていただけばお酒も進むはず。
旬の菜の花を添えることで彩りも美しく、
ビタミンやミネラルが追加され、栄養がしっかり摂れるのもうれしいところ。
シンプルな料理なので大根おろしやねりわさびなどの薬味を添えて、
いろいろな味わいを試してみるのも楽しそうです。
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材料:約2人分
ごま豆腐…2個(200g)
菜の花…1/2束
片栗粉…適量
揚げ油…適量
(A)
出汁…150ml
醤油…大さじ2
みりん…大さじ1
(薬味)
おろし大根、ねりわさびなど
…好みで適宜
※今回は紅大根を使用
つくりかた
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1.
ごま豆腐は食べやすい大きさに切ります。菜の花は水気を拭き取り、根元のかたい部分を除いたら4~5cm長さに切ります。
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2.
1のごま豆腐に片栗粉をまんべんなくつけます。
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3.
揚げ鍋に約2cmの高さまで油を入れて170℃程度に熱し、2を並べ入れます。表面がかたまったら裏返してさらに揚げ、写真のように全体がカリッとしたところで取り出しましょう。
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4.
揚げ油の温度を180℃程度に上げ、菜の花を入れて20~30秒ほどを目安にさっと揚げて取り出します。太めの茎は気持ち長く揚げると安心です。このとき、菜の花に含まれる水分によって油が勢いよく飛ぶので注意しましょう。
【ポイント】
菜の花は短時間で揚げないと色が悪くなってしまいます。高めの温度でさっと揚げるようにしましょう。 -
5.
小鍋に(A)を入れて煮立たせます。器に3、4を盛り合わせて熱々の(A)をかけ、おろし大根や練りわさびを添えたら完成です。今回大根おろしは、紅大根を使用しています。
栄養のまめ知識
*冬は寒さによって血管が収縮したり、運動不足になりがちなので他の季節に比べて血圧が上昇しやすいといわれています。「ごま」に含まれる「セサミン」には血圧を下げる作用があるため、冬場に血圧を整える食材として取り入れるのがおすすめです。
*春野菜の中ではビタミン、ミネラル共に多いといわれている「菜の花」。特に「ビタミンC」においては1日に必要な量を1/2束で摂ることができます。旬の味覚を楽しむと共に栄養源として積極的にいただきましょう。
*「菜の花」はつぼみが開ききっておらず、葉がピンと張っているもの。茎は細めで根元の切り口がみずみずしく、乾燥していないものが新鮮です。余ったら湿らせたキッチンペーパーなどに包み、ポリ袋に入れて野菜庫で保存して2~3日で使い切りましょう。
料理に使った器や道具
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/