管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2019 大雪
2019年12月公開
二十四節気は「大雪(たいせつ)」になり、今年も残り1ヵ月を切りました。
師走に入り、忘年会にクリスマスなど楽しみなイベントが盛りだくさん。
忙しさに拍車がかかる上、寒い日が多いので体調を崩しがちになるのもこの時季。
特に今日は強い寒気で一層寒く、体の芯から冷えてしまいそう。
たくさんのイベントを存分に楽しむためにも
体調管理はしっかりしていきたいですね。
大雪の献立
鰆と芽キャベツの
和風アヒージョ
調理時間:20分
422kcal(1人分)
今回ご紹介するのは、旬のさわらを使った
「鰆と芽キャベツの和風アヒージョ」。
元はスペイン料理のアヒージョですが、調味料にめんつゆ、
トッピングに海苔を散らしているため
日本酒などを合わせたくなる和風テイスト。
ほどよい塩味と、めんつゆの旨味でやさしい味わいです。
ほろほろとしたサワラと、
旨味が染み込みしっとりとした芽キャベツの食感の違いも楽しめます。
熱々のアヒージョは、この時季の寒さで冷えた体をあたためてくれるはずです。
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材料:約2人分
さわら切り身…2切(160g)
芽キャベツ…8個(100g)
長ねぎ…1/2本(50g)
にんにく…2片(10g)
鷹の爪…1本(0.5g)
めんつゆ(2倍濃縮タイプ)
…大さじ1
オリーブオイル…大さじ3
酒…50ml
水…50ml
焼き海苔…1/4枚
レモン(くし切り)
…好みで適宜
バゲット…好みで適宜
つくりかた
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1.
さわらは一口大に切って、めんつゆをまぶし5分ほどおきます。
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2.
芽キャベツは縦半分、長ねぎは3cmの長さ、にんにくはみじん切りにします。鷹の爪は種を除き小口切りにします。
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3.
フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れて中火にかけ、1、芽キャベツ、長ねぎを並べて両面に写真のような焼き色をつけます。
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4.
3ににんにく、鷹の爪を加えて全体に行きわたるよう軽く炒めます。
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5.
4に残りのオリーブオイル、酒、水、ちぎった焼き海苔を加え、弱火で7~8分ほど加熱します。芽キャベツがやわらかくなったら、器に盛ってレモン、バゲットを添えて完成です。
栄養のまめ知識
*「鰆」は春と冬、年に2回旬が訪れます。冬の鰆は、春に比べて脂がのっているため、血管の詰まりを防ぐ「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、「IPA(イコサペンタエン酸)」等の脂肪酸の含有が多いのが特徴です。血管の詰まりは日本人の3大疾患とされ、冬場に増加する「心筋梗塞」につながります。鰆などの青魚を積極的に摂るとともに、起床時・就寝時の水分補給を心がけ血栓を予防しましょう。
*「芽キャベツ」に含まれる豊富な「ビタミンC」は、風邪をひきやすい冬場の免疫アップに効果的です。
*「鰆」は鮮度が落ちると身がくずれてくるので、しっかりと身が締まっているもの、皮の斑点が鮮やかなものを選びましょう。
*「芽キャベツ」は葉がきつく巻いていて、固いものが上質。葉に艶があり緑色が濃いものが新鮮です。
美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター
香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。
HP:http://bisaijimasumi.com/