私たちが比べてみました 暮らしの道具、徹底比較

すり鉢編

2019年4月公開

登場回数が多いわけではないけれど、
料理の幅を広げてくれる「すり鉢」。
一般的には、ゴマをするための道具、というイメージが強いですが、
白和えやポテトサラダ、離乳食づくりなど、実は幅広い用途があります。
今回は、すりやすさ、サイズ、お手入れなどに注目しながら
cotogotoで扱う3つのメーカーのすり鉢を比べてみました。

スタッフの紹介

  • ミズキ

    20代、1人暮らし。
    「すり鉢がなければ生きていけない!」と言うくらい、すり鉢の登場回数は多め。

  • ナオミ

    30代、夫と子ども1人と3人暮らし。
    週に3~4回ゴマを使った料理をつくるほどのゴマ好き。

  • ミナミ

    20代、1人暮らし。
    最近すり鉢を購入したばかりのすり鉢ビギナー。

どんなすり鉢を使っていますか?

▲いつもつくっているゴマ和えも、ゴマをすり鉢でするだけで、
香りも味もワンランク上の仕上がりに。「すり鉢 中(松野屋)」を使用。

ミズキ

私は、「すり鉢(東屋)」の「6寸」のサイズを使っています。
以前は、実家から持ってきたすり鉢を使っていましたが、
どっしりと安定しそうで、
見た目も好きな「すり鉢(東屋)」を2年前に購入しました。
そもそも実家でもよくすり鉢を使っていたし、
実家を出る時にすり鉢を持って出たくらい、私にとっては必需品。
ピーナッツ和えが好きだったり、
地元の郷土料理である芋餅をつくることもあって登場回数は多いです。
ちなみにすりこ木は購入時、東屋のものが手に入らず
「すりこ木(松野屋)」の「17cm」を一緒に使っています。

ナオミ

私は、4寸くらいの磁器のすり鉢を使っています。
もう何年になるのかわからないほど前から使っていて、
炒ってからすり鉢ですったゴマは、我が家の料理の仕上げに欠かせません。
用途はほぼゴマをするだけですが、
たまにじゃがいもを入れてポテトサラダをつくったりすることも。
フードプロセッサーなどの機械も持っていますが、
ゴマをするのはすり鉢でしかできないですもんね。

ミナミ

私は、最近「すり鉢 中(松野屋)」を購入しました!
ただ、買った後に気づいたんですけど、
すり鉢にも利き手があるんですね。
すり鉢は、時計回りに回すのが基本。
私は左利きなので、
自然に逆の反時計回りになってしまうんです。

ミズキ

すり鉢にも利き手の問題があったんですね。
実際に購入して使いにくさとかありました?

ミナミ

まだゴマしかすっていないですが、
今のところ問題なくすれていますね。
今回は、いろいろな食材をすってみるので
すり鉢によって左利きにとってすりにくい食材があったり、
すり潰せるスピードに差はあるのかなども見てみたいと思います!

早速、すり鉢を比べてみましょう

まずは、すり方のおさらいから


▲すり鉢を使うときは、下にかたく絞った布巾を敷くのがおすすめです。写真は「すり鉢 6寸(東屋)」。

ナオミ

基本的なすり方は、
右手ですりこ木の真ん中あたりを持ち、
左手ですりこ木の頭を押さえて
押しつぶすようにすっていくと楽にすることができます。

ミズキ

あとは、水で濡らしてかたく絞った布巾を敷いてするのがいいですね。
ただ、基本的なやり方だと私はやりにくくて、
左手をすり鉢に添えて片手ですってしまうんですよね。

ミナミ

このやり方が基本のすり方なだけで、
家庭で少量する時なんかは、
左手をすり鉢に添えたりして、
やりやすいようにするのも問題ないと思います。
早速すってみましょう。



実際に食材をすってサイズを比較してみましょう


ミズキ

まず、すり鉢のサイズに注目して比較します。
家族4人分の食材を目安に、それぞれの食材をすってみたり、
和えてみたりして
どのサイズのすり鉢が使いやすいか確かめてみましょう。

ゴマをすって、和える

▲今回のすり鉢の中で一番小さい「SITAKU すり鉢(KIHARA)」。
別売りの「SITAKU すり棒(KIHARA)」と合わせて使うのがおすすめです。

ナオミ

まずは、今回のすり鉢の中で一番小さい
「SITAKU すり鉢(KIHARA)」を使ってゴマをすってみます!
大体3寸くらいでしょうか。 ゴマは、4人前のゴマ和えなどに使う量を想定して約5g。
うーん。やっぱり小さいからゴマが飛び散ってしまいますね。

ミズキ

でも、思っていたほどではなく、小さい割に安定するので
薬味などに使う少量だったら全然問題なさそうです。
「SITAKU すり棒(KIHARA)」が握りやすくて、
「SITAKU すり鉢(KIHARA)」とも相性がよくて、すりやすいです!

▲「すり鉢(東屋)」の口は少しすぼまっているので、すったものが飛び散りにくいのです。

ミナミ

次は、「すり鉢 5寸(東屋)」ですってみます。
先程よりも少し大きいだけですが、深さもあってか全然飛び散りませんね。
目が立っているからか「SITAKU すり鉢(KIHARA)」よりも
ゴリゴリとすり潰している感じがします!

ミズキ

「すり鉢(東屋)」は、口が少しすぼまっていて飛び散りにくいんです。
ゴマをするだけなら、「5寸」で十分ですね。
だけど、そのまますり鉢の中にほうれん草などの食材を入れて和えるのは厳しそう。
1人分なら大丈夫かもしれないけど、
4人分は無理そうですね。

ナオミ

私は、4寸くらいの小さいすり鉢を使っているので、
すり鉢では食材をするだけ。
和え物をするときは違うボールに移してます。
でも、大きいすり鉢があればボールとしても使えるから、
洗い物も減って便利かも。

▲いんげんのゴマ和えをつくるため、「すり鉢 中(松野屋)」に
4人前のいんげんを入れてみたところ。

▲ほうれんそうのゴマ和えをつくるため、「すり鉢 中(松野屋)」に4人前の
ほうれんそうを入れてみたところ。

ミナミ

「すり鉢 中(松野屋)」は大体6寸サイズ。
4人前のいんげんとほうれんそうをそれぞれ入れてみました。
ほうれんそうは、ゆとりがありますが、
いんげんはすり鉢いっぱいになり、和えるのが難しそうです。

ミズキ

6寸サイズだと、食材がこぼれ落ちたりしないよう
気を使わなくてはいけないからストレスですね。
4人分のゴマ和えなら、「すり鉢 7~8寸(東屋)」や
「すり鉢 大(松野屋)」が安心です。



じゃがいもを潰す

▲「すり鉢 7寸(東屋)」に、ポテトサラダ4人前のじゃがいも4つを入れたところ。
他の具材を混ぜ合わせることを考えると、少し窮屈。

▲「すり鉢 8寸(東屋)」に、ポテトサラダ4人前のじゃがいも4つを入れたところ。
余裕があるので、問題なく他の具材を混ぜ合わせられます。

ミナミ

次に、4人分のポテトサラダをつくることを想定して、
じゃがいもを実際に潰してみたいと思います。
じゃがいも4つを入れて、さっそく潰してみましょう。

ナオミ

「すり鉢 6寸(東屋)」や「すり鉢 中(松野屋)」はギリギリ。
油断するとじゃがいもがこぼれ落ちてしまいます。
きゅうりや卵など、他の具材を加えるのは難しそう。
「すり鉢 7寸(東屋)」や「すり鉢 大(松野屋)」は
じゃがいもを潰すのには十分な大きさですね。
ただ、他の食材を混ぜ合わせることを考えると
まだちょっと余裕がないかもしれないです。

ミズキ

そう考えると「すり鉢 8寸(東屋)」がよさそうです。
どのすり鉢も電子レンジ対応なので、
じゃがいもをすり鉢に入れて、レンジでチンしてやわらかくしてから、
そのまま潰すことができるのも魅力ですね。



離乳食をつくる

▲「SITAKU すり鉢(KIHARA)」を使って、にんじん約10gをすり潰したもの。
小さくて扱いも楽々です。

ナオミ

離乳食用には、「SITAKU すり鉢(KIHARA)」がいいかもしれないですね。
5、6ヵ月くらいの子ども1食分のにんじん10gをすってみましたが、
ちょうどいいサイズ。
フードプロセッサーも便利だけど、
少量の離乳食をつくるときにわざわざ出すのも面倒。
このくらいのすり鉢なら食卓のテーブルで、赤ちゃんの横に座って
ちょっとすり潰して、そのまま食べさせられることもできるから便利ですよね。

ミナミ

「すり鉢 5寸(東屋)」は、長い目で見て
離乳食以外にも使う用途があるようなら、
こちらを選ぶほうがよさそう。
子どもが生まれた時や出産祝いに
すり鉢の購入を検討するなら、このどちらかになりそうですね。

注ぎ口の注ぎやすさはどうですか


▲「すり鉢(東屋)」は、注ぎ口からスムーズに具材を注ぐことができます。

ナオミ

次はとろろを使って、注ぎ口の注ぎやすさを確かめます!
「SITAKU すり鉢(KIHARA)」は、小さくて浅いから
そもそも液体状のものをするのはちょっと難しそうですね。

ミナミ

「すり鉢(松野屋)」は、注ぎ口のかたちが他に比べてなだらかなので
注ぎ口以外の部分からもとろろが出てきてしまいました……。
他に、ドレッシングのようなさらさらした液体状のものでも試してみましたが
注ぎ口以外から出てきやすかったです。

ミズキ

注ぎやすさで言うと「すり鉢(東屋)」が一番ですね。
注ぎ口のかたちがはっきりしているのと、
縁に溝があることで、口以外の部分から
具材が流れ出てしまわないように工夫されています。

▲「すり鉢 大(松野屋)」を大鉢として食卓で使用。

ミナミ

食卓でも器として使うことを考えると、
片口は食卓のアクセントになるという意見もありますが、
「すり鉢(松野屋)」のようになだらかな注ぎ口の方が
食卓で馴染みやすいかもしれないですね。

お手入れについて


▲すったゴマをできる限りスプーンですくった後の状態。
結構な量のすりゴマが残ってしまっています。「すり鉢 中(松野屋)」を使用。

▲「スクレーパー(松野屋)」を使えば溝に入ったゴマもきれいに集められます。
「すり鉢 中(松野屋)」を使用。

ミズキ

すり鉢のお手入れについて一番気になるのは、
溝に入ってしまった具材の処理。
ゴマなどは、すり潰すと溝に入り込んでしまうので
せっかくすってもすり鉢の中に結構な量が残っちゃうんですよね。
スプーンなどで頑張って取ろうとしても全然ダメで……。

ミナミ

そんなときは、「スクレーパー(松野屋)」を使うのがおすすめです!
「スクレーパー(松野屋)」を溝に沿って動かせば
溝に入り込んでしまったゴマなどもきれいに集められて
最後の最後まで食材を無駄にせずに料理に使えますよ。

ナオミ

本当ですね!
「すり鉢(松野屋)」に入り込んでしまった
ゴマがするする綺麗に集められていきます。

ミズキ

あれ?私が愛用している「すり鉢(東屋)」で使ってみると、
「すり鉢(松野屋)」ほど集められない……。
もしかして、「すり鉢(東屋)」は
目が真っ直ぐではなくでこぼこしているから
「スクレーパー(松野屋)」が入り込めないのかも。

▲各すり鉢の目の比較。

ミナミ

確かに「すり鉢(松野屋)」は、目がきれいな直線を描いているので
「スクレーパー(松野屋)」も入りやすく、集めやすいです。
すり鉢との相性があるんですね。

ミズキ

「すり鉢(東屋)」は、溝に入った食材を
最後の最後まで料理に利用するのは難しそうですね。
ただ、洗うときに関しては、「すり鉢(東屋)」もたわしを使えば
溝に詰まった食材までしっかり落とせます。
「すり鉢(東屋)」は目の部分にも
薄く釉薬がかかっているので、汚れもつきにくいようになっているんです。

ナオミ

「SITAKU すり鉢(KIHARA)」は磁器製だからか
水洗いだけできれいさっぱり!

ミナミ

「すり鉢(松野屋)」もきれいに落ちました!
もし汚れが落ちにくいものをすったときには、
ちょっと水やお湯につけて汚れをふやかしてから
たわしなどで洗うといいみたいです。

最後に、すり鉢の違いをまとめてみました

ナオミ

すべてのすり鉢を使ってみましたが、
サイズや片口部分、お手入れの差はあったけど、
すり具合についてはどれも大差ないように思いました。
どのすり鉢も安定するかたちにつくられているから、
どれもすりやすかったです。

ミナミ

利き手問題についても、
私は左利きなので反時計回りに回していましたが、
すりにくさは感じませんでした。

ミズキ

サイズで言うと、4人家族の家庭で満遍なく料理に使えるのが
「すり鉢 7・8寸(東屋)」、「すり鉢 大(松野屋)」。
1人暮らしの人や少量の和え物、ゴマを薬味として使うくらいなら
「すり鉢 5・6寸(東屋)」、「すり鉢 小・中(松野屋)」がよさそう。
離乳食メインで使うなら、
「SITAKU すり鉢(KIHARA)」。
離乳食後も使うことを考えるなら
「すり鉢 5寸(東屋)」、「すり鉢 小(松野屋)」がいいかもしれませんね。

ナオミ

片口については「すり鉢(東屋)」が一番注ぎやすかったです。
ただ、片口の主張が少ないものがいい人は
「すり鉢(松野屋)」がいいかもしれません。

ミナミ

最後にお手入れについて。
「すり鉢(松野屋)」は「スクレーパー(松野屋)」が使えるから
食材を無駄にすることなく、お手入れもしやすくて便利でした。
「SITAKU すり鉢(KIHARA)」は、磁器なので水洗いで
するする汚れが落ちました。
「すり鉢(東屋)」は、たわしを使って水洗いすると
溝に入った汚れもしっかり取れることが分かりました。
結局、用途によって適したすり鉢が変わってくるから、
自分がどんな料理に使いたいのか
イメージして選ぶのが大事ですね!



  • すり鉢(東屋)

    素材:
    陶器(伊賀黄土)

    サイズ:
    5寸 約φ150×H60mm
    6寸 約φ180×H80mm 
    7寸 約φ210×H90mm
    8寸 約φ240×H95mm
    9寸 約φ270×H105mm

    重さ:
    5寸 約365g
    6寸 約510g 
    7寸 約740g
    8寸 約1255g
    9寸 約1815g

    容量:
    5寸 約330ml(満水)/約264ml(8分目)
    6寸 約600ml(満水)/約480ml(8分目)
    7寸 約870ml(満水)/約696ml(8分目)
    8寸 約1390ml(満水)/約1112ml(8分目)
    9寸 約2100ml(満水)/約1680ml(8分目)

    備考:
    直火:× IH:× 電子レンジ:○
    オーブン:× 食器洗浄機:○

    【特徴】
    ・5~9寸までの5種類と、サイズ展開が豊富
    ・口がすぼまっているため
    材料が飛び散りにくい
    ・液体状のものが注ぎやすい
    ・目に薄く釉薬がかかっているので、
    汚れが落ちやすい


    【価格(税抜)】
    5寸 3,700円
    6寸 4,600円
    7寸 6,500円
    8寸 9,300円
    9寸 12,300円

    詳しくはこちら
  • すり鉢・すりこぎ (松野屋)

    素材:
    陶器

    サイズ:
    小 約φ135×H55mm
    中 約φ180×H75mm
    大 約φ210×H90mm

    重さ:
    小 約280g
    中 約680g
    大 約920g

    容量:
    小 約250ml(満水)/約200ml(8分目)
    中 約770ml(満水)/約616ml(8分目)
    大 約1300ml(満水)/約1040ml(8分目)

    備考:
    直火:× IH:× 電子レンジ:○
    オーブン:× 食器洗浄機:○

    【特徴】
    ・高い温度で焼成する石見焼でつくられているため、
    陶器でありながら磁器並みの強度がある
    ・注ぎ口のかたちが緩やかで、
    食卓にも馴染みやすいかたち
    ・「スクレーパー(松野屋)」を使えば
    溝に入った食材も最後の最後まで利用できる


    【価格(税抜)】
    小 2,000円
    中 3,000円
    大 4,000円

    詳しくはこちら
  • SITAKU すり鉢(KIHARA)

    素材:
    磁器(有田焼)

    サイズ:
    約φ100×H35mm

    重さ:
    約185g

    容量:
    約130ml(満水)/約104ml(8分目)

    備考:
    直火:× IH:× 電子レンジ:○
    オーブン:× 食器洗浄機:○

    【特徴】
    ・小さく、軽い
    ・離乳食や少量の薬味をするのに最適
    ・磁器なので、水洗いで汚れが落ちやすい

    【価格(税抜)】
    1,500円

    詳しくはこちら
ご利用ガイド