【冬至】ゆりねとしらすのバター蒸しむすび | 二十四節気の食べごろレシピ | cotogoto コトゴト
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管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2018 冬至

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ


二十四節気 冬至 イメージ

2018年12月公開

「寒い」と口をついて出てしまうような
そんな季節になりました。
二十四節気も「冬至(とうじ)」になり、
忘年会やクリスマス、年越しと慌ただしい日が続きます。
忙しいからといって、食をおろそかにしないよう、
美味しく、栄養のあるものをたっぷり食べて
元気に新年を迎えましょう。


>> 二十四節気「冬至」について詳しくはこちら

冬至の献立

ゆりねとしらすの
バター蒸しむすび

調理時間:15分
420kcal(1人分)

忙しいときでも、さっと食べられるおむすび。
今回は、ゆりねとしらす、
仕上げにバターを使っているので
洋風に仕上がっています。
主食材である「ゆりね」とはその名の通り、
食用の百合の球根。
白い鱗片がいくつも重なっていて、
一見ニンニクのような姿をしています。
加熱するとホクホクとした芋のような食感で
やさしい甘みとほろ苦さが特徴の食材です。
そして、11月から1月にかけては、「新海苔」が出回る時期。
この時期のものは、厚みがあって光沢があって、
美味しいといわれているので、ぜひ味わってみてください。

ゆりねとしらすのバター蒸しむすび
材料:2~4人分

ゆりね…1個(100g)
しらす…40g
あたたかいご飯…300g
新海苔…2枚
酒…70ml
塩…小さじ1/3
バター…大さじ1

つくりかた
  • 1.

    レシピ つくりかた

    ゆりねは1片ずつはがし、キズや茶色く変色している部分を包丁で取り除いて水洗いします。

  • 2.

    レシピ つくりかた

    鍋に1、酒50ml、塩を入れて中火にかけます。写真のようにふつふつしてきたら、蓋をして弱火にし、酒がとぶまで5分ほど蒸し煮にします。

  • 3.

    レシピ つくりかた

    2にしらすと残りの酒を加えて蓋をし、さらに1分ほど加熱します。仕上げにバターを加えます。

    【ポイント】
    ふっくらとしたしらすにするには、1分ほどの短い時間の加熱で十分です。あまり長い時間加熱しないよう注意しましょう。

  • 4.

    レシピ つくりかた

    あたたかいご飯に3を加えてしゃもじで全体を混ぜます。


  • 5.

    レシピ つくりかた

    おむすびをつくって、海苔を巻きましょう。海苔はお好みで巻いたり、おむすびの下に敷いたりするなど、盛りつけも楽しんでください。

    【ポイント】
    ゆりねが大きく、崩れやすいのでしっかりむすびましょう。ラップを使うとより崩れにくくなります。

栄養のまめ知識

*血圧が高い人にとって、冬場は注意が必要な季節です。人間の血圧は季節による変動があり、一般的に夏場に低く、冬場は高くなりやすくなる傾向があります。冬場に血圧が高くなるのは、体温の発散を感じ取ると、血管を収縮して血圧を上げることで体温を維持しようとするためです。加えて年末年始は“ハレ”の食事が増えるので、食塩摂取が普段より多くなることも血圧を上げる要因になっています。
今回の食材である「ゆりね」には「グルコマンナン」、「海苔」には「ポルフィラン」などの水に溶ける性質の食物繊維である「水溶性食物繊維」が豊富に含まれています。「水溶性食物繊維」は水分を吸ってドロドロしたゲル状になり、小腸内の余分な食塩(ナトリウム)を吸着して体外に排出してくれる働きがあります。寒さ厳しい季節の高血圧予防として、積極的に水溶性食物繊維を摂りましょう。

*「ゆりね」は、鱗片が大きく、身がぎゅっと締まって重みがあるもの。傷や変色の少ないものを選びましょう。おがくずと一緒になって売られている事が多いので、保存する時もおがくずと一緒にポリ袋に入れ、冷暗所での保存がベスト。水に濡らすと痛みが早いので、水洗いしてから保存するのは避けてください。

*「海苔」の収穫は冬場が最盛期、11月から1月にかけては新海苔が出回ります。好みもありますが、厚みがあって光沢があり、濃い黒紫色をしたものが一般的に美味しいとされます。透けるほど薄かったり、穴が空いているものは避けましょう。

美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター

香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。

HP:http://bisaijimasumi.com/

美才治真澄 プロフィール

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