【芒種】もずくのジューシー | 二十四節気の食べごろレシピ | cotogoto コトゴト
シェアする:
シェアする:

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ 2019 芒種

管理栄養士・美才治真澄さんに教わる、二十四節気の食べごろレシピ


二十四節気 芒種 イメージ

2019年6月公開

5月から真夏日を観測する地域も多く、
急な暑さに体調を崩している人も多いのではないでしょうか。
ですが、そんな夏日も一旦お休み。
二十四節気の「芒種」は、西のほうからだんだんと梅雨がやってくる時季。
しとしとと降る雨に心を落ち着かせつつ、一緒に体調も整えたいですね。


>> 二十四節気「芒種」について詳しくはこちら

芒種の献立

もずくのジューシー

調理時間:60分
351kcal(1人分)

今回ご紹介するのは、ジューシーと呼ばれる沖縄風炊き込みご飯。
旬の生のもずくと豚肉やにんじん、しいたけを
豚の茹で汁や昆布のだし汁で炊き込んでいます。
塩がききつつ、もずくやにんじんの旨味が出ていて美味しくいただけます。
田舎のおばあちゃんちで食べるような、ほっこりとした美味しさです。

もずくのジューシー
材料:4人分

豚肩ロース肉(塊)…150g
生もずく…150g
にんじん…1/4本(50g)
干ししいたけ…2枚(4g)
米…1.5カップ(300ml)
醤油…大さじ1

(A)
豚の茹で汁…240ml
干ししいたけの戻し汁…80ml
醤油…大さじ1と1/2
みりん…大さじ1
塩…小さじ1/3

万能ねぎ(小口切り)…適量


つくりかた
  • 1.

    レシピ つくりかた

    米は洗って30分ほど浸水し、ザルにあげます。

  • 2.

    レシピ つくりかた

    豚肉がちょうど入るくらいのサイズの鍋に豚肉を入れ、ひたひたになる程度の水を加えて火にかけます。煮立ったらアクを除き、弱火にして20分ほど茹でます。20分ほど茹でると豚塊肉がやわらかくなり、かつ茹で汁にエキスが出てきます。

    【ポイント】
    豚肉に対して鍋が大きいと茹で汁の濃さにムラができてしまうので、サイズの合った鍋を使いましょう。

  • 3.

    レシピ つくりかた

    2の茹で汁は冷まし、豚肉は取り出して冷まして1cm程度の角切りにして醤油大さじ1をまぶします。

  • 4.

    レシピ つくりかた

    干ししいたけは水1/2カップに入れて戻します。戻し汁は取っておきましょう。

  • 5.

    レシピ つくりかた

    戻した干ししいたけ、にんじんは粗めのみじん切りにし、もずくは食べやすい長さに切ります。

  • 6.

    レシピ つくりかた

    鍋に1、(A)を入れ、3の豚肉と5をのせます。強火にかけ、煮立ったら弱火にして20分ほど加熱します。その後火を止めて10分蒸らします。しゃもじで全体をほぐして器に盛り、万能ネギを散らせば完成です。

    【ポイント】
    炊飯器で炊く場合は、通常の炊飯モードを選択して炊きましょう。もちろん、土鍋でも調理可能です。

栄養のまめ知識

*「もずく」は、ひじきなどの海藻に付着して成長するため、「藻につく」という言葉から「もずく」と呼ばれています。もずくに豊富に含まれるぬめり成分「フコイダン」は、梅雨から夏に多発するO-157(腸管出血性大腸菌)による食中毒への抗菌作用が期待、研究されています。急な暑さや湿気で、体調を崩しやすい時期でもあるので、体の内側からしっかり食中毒対策をしたいですね。

*「豚肉」は、疲労感やストレスを防ぐ「ビタミンB1」を豊富に含む食材です。これから迎える夏の暑さや紫外線は、人体にとってストレスとなるので、それを解消するためビタミンB1の消費も多くなります。不足しないよう意識して摂るようにしましょう。

*「もずく」は、塩蔵品か味つけされたものが売られていることが多いですが、最近では生のものも手に入りやすくなりました。現在は沖縄で養殖されている「オキナワモズク」が流通の主流で、これらの旬は4~7月です。パック入りの場合は、味つきよりタレが別添えのものが余計なカロリーを減らせるのでおすすめです(味つきは1パック30~50kcal前後、もずくだけなら1パックあたり1kcalほど)。

美才治 真澄(びさいじ ますみ)
管理栄養士 / フードコーディネーター

香川栄養専門学校(女子栄養大学短期大学部)卒業後、管理栄養士・荒牧麻子氏に師事。のちブラジル・バイーアへ料理留学。帰国後ヴィーガンカフェ “Cafe Eight”のフードディレクターとしてケータリング・商品開発の企画運営に携わる。 現在はフリーランスとして、企業、メディアに向けたメニュー提案及び調理&スタイリング、栄養相談、料理教室、オーダーメイドケータリングなどを中心に活動中。女子栄養大学生涯学習講師。
著書に「満たされスープ」(世界文化社)、「かわいい!カラフルお弁当」(女子栄養大学出版部)。監修を手がけたものに「ギャル曽根流 大食いHAPPYダイエット」「世田谷農家に教えてもらう本当においしい野菜の食べ方」(ともにマガジンハウス)ほか。「ELLE a table」「VOGUE」「anan」「Hanako」「Tarzan」など各誌でも活躍中。ちなみに「トルコトラベルブック」(東京地図出版)は、cotogoto店長・涌井との共著本。

HP:http://bisaijimasumi.com/

美才治真澄 プロフィール

シェアする: