コーヒーを美味しく、楽しくするドリップ講座 | 暮らしの読みもの | cotogoto コトゴト - ページ2
「すすむ急須」ご購入で「3時のお茶」をプレゼント!
シェアする:
シェアする:

IFNi Roasting&Co.に教えてもらいました
コーヒーを美味しく、楽しくするドリップ講座

2. ドリップって、つまりどういうこと?

 

いろいろな情報が飛び交って、難しそうなイメージのあるコーヒードリップ。
ドリッパーはどれがいい?豆の粗さはどれくらい?ドリップは何分かけるべき?などなど、
次から次へと聞きたいことばかり。
でも、松葉さんは「コーヒーはもっと自由でいい」と言います。
ただし自由にドリップするためには、知っておかなければいけないことがあるのだとか……。
ドリップをはじめるその前に、頭に入れておきたい「基本のキ」を伺いました。

まずは、ドリップの流れを見てみましょう

別の角度からも、じっくり確認

ドリップの仕組み

映像を見ると、豆をセットして、お湯を少しずつ注いでいき、
最後はドリッパーを外して完了。わずか数分の出来事です。
この間、いったい何が起こっているのでしょうか?
そもそも「ドリップ」とは、何をすることなのでしょう?

「コーヒー豆を顕微鏡で見ると、蜂の巣のような構造になっていて、
その中に入っているコーヒーのエキスを抽出するのがドリップです。
コーヒーの成分は何百とあって、
それをなるべくあますところなく出し切れたらベスト」と松葉さん。

▲コーヒー豆に含まれるエキスを出やすくします。真ん中から点滴のように垂らしたお湯は、横方向にも広がり、ハニカム構造になった豆の組織に浸透していきます。

▲「蒸らし」で出やすくなったエキスを、お湯を注いで落とします。お湯が豆を通り抽出されたものがコーヒーです。
 

つまり、ドリップでやっているのは、豆を蒸らすことでエキスを出しやすくして、
お湯を通すことでそのエキスを落とすこと、といたってシンプルなことなのです。

「シンプルだからこそ、豆の量や挽き具合、
お湯の温度や抽出のスピードなどで味が変わってきます。
今日お伝えするやり方は、本当にひとつの基準でしかなくて、
これが正解というわけでもないんです。
人によって美味しいと感じる味は違うし、
好みの味も変わっていくので、いろいろと変えて楽しんでほしいです」。

豆の量は何グラムなのか、どれくらいに挽いたらいいのか、
ドリッパーのかたちは円錐形か台形か、
ドリップは何分以内でやるべきか……など、
どこかに正解の味、そのための正解のやり方があると思っている人も多いのではないでしょうか。

でも、何がいいかは自分が決めていいのです。
正解がない中で、自分の好きな味はなんなのか、どうやったらそれを淹れられるか、
ちょっとずつやり方を変えて試してみる。
今週は豆の量を変えてみて、来週はお湯の量を変えてみようとか、
お店で飲んだコーヒーが美味しかったらコツを聞いてみるとか、
使ったことがない道具を見つけたら試してみたくなったりとか。
コーヒーを淹れて飲む、1日の中のほんのちょっとの時間に
「今日のコーヒーはどうかな?」というわくわくが付いてくる。
毎日の小さな楽しみ。
ドリップにはまる人が多いのも、なんだかうなずける気がしてくるのでした。

<< 前のページへ 次のページへ >>

シェアする: