“野菜の力でシャキッと元気に1日をはじめる”幣 真紀子さんに教わる「ズッキーニとチーズのスコーン」 | 仕込み上手な朝ごはん | cotogoto コトゴト
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幣 真紀子さんに教わる「ズッキーニとチーズのスコーン」

2023年6月公開

野菜の力でシャキッと
元気に1日をはじめる

幣 真紀子さんに教わる
「ズッキーニとチーズのスコーン」

朝目覚めても、前日の疲れを引きずっているようなときはありませんか。
そんな朝におすすめの、体をリセットしてくれる野菜たっぷりのメニューを、
野菜料理を得意とする料理家の幣 真紀子(へい まきこ)さんに教えてもらいました。

おやつ感覚で朝から食べやすいスコーンに、ズッキーニをたっぷり入れた
「ズッキーニとチーズのスコーン」と、
瑞々しくさっぱりといただける「紫キャベツとオレンジのマリネ」の2品。

ズッキーニ、紫キャベツ、オレンジ、ともに疲労回復を助けてくれる
ビタミンCを多く含んでいるから、シャキッと1日をはじめられます。

牛乳たっぷりのカフェオレも添えれば、よりバランスのいい朝ごはんに。

教えていただいたのは……

料理家
幣 真紀子さん

幣真紀子さん

野菜ソムリエの資格も持ち、東京・目黒で「野菜の料理教室vege vege vege*」を主宰。ジャンルにとらわれず、「日々のごはんを美味しく!」をモットーに、丁寧な野菜の扱い方、シンプルな野菜料理を提案しています。
単発イベントや、ワークショップ、コラボイベントなども東京・関西などで開催。企業や書籍へのレシピ提供なども行っています。
公式サイトは、こちらから。

ズッキーニとチーズのスコーン

ズッキーニとチーズのスコーン

香ばしい小麦のにおいに朝から気分の上がる、焼き立てスコーン。
刻んだズッキーニがたっぷり入っているので、しっかり野菜も摂ることができます。

粉チーズで塩味、黒こしょうで辛みを加えれば、おかずパンのような感覚で楽しめます。
強力粉と薄力粉に、ヨーグルトも加えることで、
生地の外側はザクッと、中はふんわりもっちりとした感触に。
ズッキーニのさっぱりとした瑞々しさも加わって、一つでさまざまな食感を楽しめるスコーンです。

お好みで、メープルシロップをつけて甘めにして食べたり、
ワインにあわせて夜にいただくのもおすすめです。

仕込み上手のポイント

前日にズッキーニを刻み、生地を混ぜて寝かせておけば、
朝は切って焼くだけで美味しく、美しいスコーンのでき上がり。
一晩冷蔵で寝かすことで、生地が馴染んで扱いやすくなるうえ、
生地がダレずに断面の立ち上がりが美しく焼き上がります。

材料(つくりやすい分量/
5~6cm角 6個分)
  • (A)
  • 薄力粉…125g
  • 強力粉…125g
  • ベーキングパウダー…小さじ1と1/2
  • てんさい糖…大さじ3
  •  
  • (B)
  • プレーンヨーグルト(無糖)…60g
  • 牛乳…大さじ1と1/2
  •  
  • バター(食塩不使用)…75g
  • ズッキーニ…2/3本(150g)
  • パルメザンチーズ…大さじ3
  • 粗挽き黒こしょう…小さじ1/2
  • 牛乳(仕上げ用)…小さじ1
  • メープルシロップ(お好みで)…適量
つくり方
前日まで
  • (A)、合わせた(B)、1cm角に切ったバターを冷蔵庫で30分ほど冷やしておきます。
    ズッキーニは、長さ5cm×厚さ3mmの斜め薄切りにしてから3mm幅のせん切りにします。

  • よく冷やした(A)を泡立て器でダマのない状態になるまで混ぜます。
    泡立て器で混ぜることで、ふるいをかける必要なくダマを取り除くことができます。

  • バターが溶けないよう手早く作業していきます。
    まずはバターを加え、カード2枚の曲線部分を使ってバターを刻みながら粉と合わせます。
    5mm角くらいに細かく刻むことで、この後の手で混ぜる作業がしやすくなります。

    ※カード2枚がない場合は、フォークで上からバターを潰すように粉と合わせます。
    ※フードプロセッサーで3~4の作業を代用することもできます。その場合は熱が発生するので、バターが溶けないよう冷凍しておくのがおすすめです。

  • 残っているバターのかたまりは指先ですり潰します。
    さらに両手ですり合わせて粉状にします。
    ぎゅっと握ると指のあとがつくくらいが目安です。

  • 4の中央をくぼませ、(B)を加えます。
    カードを使って粉を液体にかけるように合わせていき、こねないように全体をざっくり合わせます。

  • チーズ、黒こしょうを加えて混ぜたら、ズッキーニを加えて手で混ぜ合わせます。
    写真のようにボソボソと粉が少し残った状態まで混ぜれば大丈夫です。
    混ぜすぎると粘りが出て生地がかたくなってしまうので注意が必要です。

  • 40cmほどの長さに切ったラップを2枚用意します。
    縦に広げたラップに生地を置き、かまぼこ形に整えます。
    さらに上にもう1枚のラップをかぶせ、その上から麺棒で押さえるようにのばし、厚さ2cmの長方形にします。

  • 上のラップを外し、生地の長辺を両端から1/3ずつ折りたたみます。
    生地を90度回転させ、ラップをかぶせて再び厚さ2cmの長方形にのばし、上のラップを外して再度三つ折りにします。
    2回折りたたむことでバターの層ができ、焼くとバターが溶けてザクザクとした食感になります。
    生地にまとまりも出てきます。

  • 麺棒で厚さ2.5~3cmに伸ばします。
    なるべくきれいな長方形になるよう、麺棒で側面からもかたちを整えます。
    冷蔵庫で1時間~一晩休ませます。

当日
  • オーブンを180℃に予熱し、天板にオーブンシートを敷きます。

  • 生地の端を包丁で切り落とし、6等分に切り、天板に並べます。
    切り落とした部分はまとめて軽くまとめて一緒に並べます。
    端を切り落とした方が断面の立ち上がりがきれいになります。

  • 表面に刷毛(なければ指)で仕上げ用の牛乳を塗り、180℃のオーブンで25分焼きます。
    牛乳を塗ることで油脂膜が張られ、きれいに焼き色がつきます。

[保存方法]
翌日までは常温保存、2~3日以内なら冷蔵保存、
それ以上(2週間まで)は冷凍保存がおすすめです。

冷蔵および冷凍の場合:
完全に冷めてから一つずつラップで包み、保存袋に入れて冷蔵庫(冷凍庫)へ入れます。

温め方:
冷凍したものは、冷蔵庫で一晩かけて解凍します
(急ぐ場合は電子レンジに20秒ほどかけます)。
ラップを外し、全体に霧吹きで水をかけてオーブントースター(200℃)に入れ、
3~4分焼きます。
途中焦げそうならアルミホイルをかぶせます。
そのまま庫内に5分ほどおくと芯まで温まります。

紫キャベツとオレンジの
マリネ

紫キャベツとオレンジのマリネ

紫キャベツの甘みと、オレンジの酸味でさっぱりといただける一品。
鮮やかな彩りも、朝から気持ちを盛り上げてくれます。

お酢はさっぱりとした風味で気分をすっきりさせてくれるだけでなく、
紫キャベツの赤みも鮮やかにする効果があります。
さらに、オレンジの果汁も絞って使うので、やさしい酸味が全体をまとめ、
さらに美味しく仕上がります。

ドレッシング代わりとして、お好みの葉野菜にのせて一緒に食べるのもおすすめです。

材料(2人分)
  • 紫キャベツ(芯を除く)…1/4個弱(150g)
  • 塩…小さじ1/3
  • オレンジ…1個(230g)
  •  
  • (ドレッシング)
  • 赤ワインビネガー(白ワインビネガー、米酢などお好みのお酢でも)…大さじ1
  • オリーブ油…大さじ1
  • 粒マスタード…小さじ1
  • 塩…1つまみ
  • こしょう…適量
つくり方
前日まで
  • ボウルにドレッシングの材料を入れ、混ぜておきます。
    紫キャベツは、繊維に沿ってせん切りにして、分量の塩をまぶし手でざっと混ぜてから15分おきます。

  • 出てきた水気を絞り、キャベツを1のボウルに入れます。
    ガーゼやさらしを使うと絞りやすいです。

  • オレンジの皮をむきます。
    皮の上下を5mmほど(果肉が覗くくらい)包丁で切り落とし、果肉に沿って包丁を入れ、皮をむきます。

    小ぶりなナイフがあると便利です。スナックナイフなどの波刃のものだと皮に刃が入りやすく、さらに切りやすいです。

  • オレンジの薄皮と果肉の間に切り込みを入れて果肉を切り離し、ボウルに入れます。

  • 果肉を切り離したあとの芯の部分を手で絞り、果汁をボウルに入れ、1のボウルに入れて全体を和えます。

幣さんの器選び

幣さんの器選び

主役であるスコーンと紫キャベツが映える、きれいな青のプレートと、
それに合うような器を選びました。

スコーンとマリネは大きめのワンプレートに盛りつけて、
カフェのような雰囲気にすると朝から気持ちも華やぎます。
爽やかな青と白いラインが、食材を引き立ててくれます。

メープルシロップを入れた銅のピッチャーもちょこんとのせて。
銅は一見渋くなりそうに思えますが、シンプルなかたちや落ち着いた輝きが、
凛としたイイホシユミコさんの器とも相性ぴったりです。

スコーンのお代わりはプレートとお揃いのボウルに盛りつけて。

カップ&ソーサーはカフェオレが美味しそうに見える白を。
プレートと同じイイホシさんで揃えたので統一感もあります。

カトラリーやシュガーポットは、シンプルなデザインのステンレス製のものを選びました。
他の器を邪魔せず引き立ててくれると思います。

カフェオレは銅のミルクパンでつくって、そのままテーブルへ。
銅の輝きがかわいらしく、保温性もあるので卓上にお代わりを置いておくのに
ぴったりですね。

  1. シュガーポット (仔犬印)
  2. 銅製木柄ミルクパン (保堂×cotogoto)
  3. dishes ボウル ink blue(ツヤ) L (ユミコ イイホシ ポーセリン/yumiko iihoshi porcelain×木村硝子店)
  4. ReIRABO カップ M quiet white (ユミコ イイホシ ポーセリン/yumiko iihoshi porcelain)
  5. ReIRABO ラウンドプレート M quiet white (ユミコ イイホシ ポーセリン/yumiko iihoshi porcelain)
  6. ステンレスカトラリー コーヒースプーン (柳宗理)
  7. dishes プレート ink blue(ツヤ) 230 (ユミコ イイホシ ポーセリン/ yumiko iihoshi porcelain×木村硝子店)
  8. 銅製ピッチャー 小 (保堂)
  9. ステンレスカトラリー テーブルフォーク (柳宗理)
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