“おわん一つでバランスよく食べられる” 吉田愛さんに教わる「鶏のほうとう風すいとん」 | 仕込み上手な朝ごはん | cotogoto コトゴト
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吉田愛さんに教わる
「鶏のほうとう風すいとん」

2024年1月公開

おわん一つで
バランスよく食べられる

吉田愛さんに教わる
「鶏のほうとう風すいとん」

ずっと布団の中にいたくなるような寒い日の朝には、
手軽にできて、素早くお腹を温かく満たしてくれる朝ごはんを。

シンプルな材料でつくりやすい和食を提案している料理家の吉田愛さんに、
おわん一つで肉や野菜、炭水化物がしっかり摂れる
「鶏のほうとう風すいとん」のつくり方を教わりました。

少しとろみのついた味噌味だから、しっかり体の芯から温まり、
寒い時季にも元気に1日をはじめられるメニューです。

〈 メニュー 〉

教えていただいたのは……

料理家
吉田愛さん

吉田愛さん

料理家のアシスタントを務めたのち、東京、京都の日本料理店で板前として和食を学びます。独立後は料理家として雑誌や書籍などで活動し、シンプルな食材でつくりやすい和食をベースとしたレシピが好評を博しています。唎酒師の資格を持ち、おつまみのレシピも多数提案。
著書に「お弁当にもおつまみにもなる作りおき」(主婦と生活社)、「2品献立でかんたん和食 ひとり分から作れる!」(グラフィック社)「温故知新 和食つまみ」(成美堂出版)など。 活動情報は、Instagramから。

鶏のほうとう風すいとん

鶏のほうとう風すいとん

小麦粉の生地をちぎって、スープで煮込む郷土料理「すいとん」。
うどんのようなもっちりした食感の生地で、食べ応えもばっちり。
日本各地でそれぞれの味わいがあります。

今回は、味噌で味つけをした、鶏肉やかぼちゃ、きのこが入った
素朴でほっとする味の山梨県の「ほうとう」風のすいとんをご紹介します。

熱々をいただく上に、発酵食品である味噌の酵素がさらに体を温めてくれます。

鶏肉を少し長めに煮込むことで、だしを用意しなくてもうまみたっぷりのスープになるのも、
うれしいポイントです。

仕込み上手のポイント

すいとんの生地を前日につくり、具材を切っておくことで、
朝は材料を煮るだけで完成します。
またすいとんの生地は一晩寝かせることで、よりつるりとした食感になります。

材料
  • 【2人分】
  • (すいとんの生地)
  • 小麦粉(薄力粉)…100g
  • 塩…ひとつまみ
  • 水…50ml
  •  
  • 鶏もも肉…150g
  • かぼちゃ…100g
  • にんじん…1/4本(30g)
  • しめじ…1/2パック(50g)
  • 長ねぎ…1/3本(40g)
  • 油揚げ…1/2枚(25g)
  • 水…500ml
  • 酒…大さじ1
  • 味噌…大さじ2~2と1/2
    ※味噌によって塩分が異なるので、お好みで調整してください
  • 七味唐辛子…適量(お好みで)
つくり方
前日まで
  • ボウルに「すいとんの生地」のすべての材料を入れて混ぜます。ひとかたまりになるまで、指先で軽く粉と水分を混ぜ合わせます。

  • ひとかたまりになったら、表面が滑らかになるまで手のひらで押しつぶすように1分ほどこねます。

  • ラップでぴっちりと包み、涼しい場所で一晩寝かせます。
    冷蔵庫に入れるとかたくなってしまうので、常温で寝かせてください。

    ※つくった生地は日持ちしないので、次の日までに食べてください。
    ※すぐにつくりたい場合
    小麦粉のうち20gを片栗粉に置き換えると、寝かせなくてもつるんとした食感を楽しむことができます。
    混ぜてから30分以上寝かせると、生地が馴染んで扱いやすくなり、粉っぽさがなくなり滑らかなすいとんになります。

  • 具材を切っておきます。
    鶏肉は小さめの一口大に切ります。
    かぼちゃは種とワタを取り、1cm幅の食べやすい大きさに切ります。
    にんじんは5mm幅の半月切りにします。
    しめじは石づきを落として食べやすい大きさにほぐします。
    長ねぎは1cm幅の斜め切りにします。
    油揚げは縦半分に切ってから1.5cm幅に切ります。

当日
  • 鍋に水と酒、鶏肉を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取ります。

  • かぼちゃとにんじんを加え、再び煮立ったら蓋をして弱火で10分煮ます。

  • すいとんを一口大にちぎり、中央を軽くつぶして鍋に入れ、しめじ、長ねぎ、油揚げも加えて中火にし、煮立ったら蓋をして再び弱火で5分煮ます。

    ※生地が手につくようだったら手に水をつけると扱いやすくなります。

  • 味噌を溶き入れます。
    器によそい、お好みで七味唐辛子をふります。

すいとんの楽しみ方

粉と水があれば手軽につくれて、どんな汁物に入れても相性がよく、
ご飯を炊いたりする手間なくエネルギーも摂れるのが魅力のすいとん。
さまざまな楽しみ方も伺いました。

【具材や味つけのアレンジについて】
洋風スープや中華スープ、豚汁など、どんな汁物に入れても美味しくいただけます。
あっさりとしたしょうゆ味で楽しみたい場合は、
かつお節と昆布などお好みのだしを使うと味わい深くなり、おすすめです。
和風の味つけなら、刻んだ柚子の皮をのせても味の変化をつけることができます。

【かたちについて】
かたちは今回のレシピのようにちぎるとスープの味が絡みやすくなりますが、
きれいに丸めても表面のなめらかな食感を楽しむことができます。

吉田さんの器選び

吉田さんの器選び

ほかほかしたすいとんに合うように、ほっこりとした温かみのある器を選びました。
すいとんを盛りつけたスープボウルは、生成色や茶色い土の色が、
味噌の色と素朴なイメージのすいとんにぴったりだと思います。
力強い縞模様に、やわらかでモダンなかたちで、渋くなりすぎないのも使いやすいです。
1人分のすいとんがちょうどぴったりの大きさでした。

箸は、丸みのあるシルエットがかわいらしいと思って選びました。
箸置きも、何にでも合わせやすいシンプルなかたちと色味がいいと思います。

  1. スープボウル 10 (小石原ポタリー)
  2. 印判箸置 旭日 (東屋)
  3. 天削丸の木箸 山桜 (木箸しのはら)

朝食づくりにあると便利な道具

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