“発酵は冷蔵庫におまかせ、朝切って焼くだけのもっちり食事パン” 吉永麻衣子さんに教わる「切りっぱなしパン」 | 仕込み上手な朝ごはん | cotogoto コトゴト
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吉永麻衣子さんに教わる
「切りっぱなしパン」

2024年4月公開

発酵は冷蔵庫におまかせ、
朝切って焼くだけのもっちり食事パン
吉永麻衣子さんに教わる
「切りっぱなしパン」

憧れの、ふわふわもちもちした、小麦やバターが香る焼き立てパンの朝ごはん。
とはいってもパンづくりは手間も技術も道具も必要そうで、なんだかハードルが高そうに思えます。
でも、特別な道具もいらず、前日に生地を仕込んでおいて朝に手軽に焼けるパンなら、
できそうな気がしてきますよね。

パン講師の吉永麻衣子さんに、
夜の間に発酵させ、朝は切って焼き上げるだけの
「切りっぱなしパン」のつくり方を教わりました。

パンにぴったりのお供、「マンゴーヨーグルト」と、
「アボカドとクリームチーズのディップ」も添えて。
カラフルなサラダも一緒によそえば、野菜もばっちり摂れて気持ちも上がります。

発酵は冷蔵庫におまかせで難しい成形も不要なので、
パンづくりがはじめてという人にもおすすめ。
焼き立てパンがつくれるようになったら、きっと朝ごはんが楽しみになるはずです。

教えていただいたのは……

パン講師
吉永麻衣子さん

吉永麻衣子さん

専門学校講師、カフェキッチン、料理教室「ハッピークッキング」の立ち上げなどを経験し、自宅にてパン教室をスタート。「忙しいママも毎日焼けるパン」が好評に。企業や雑誌などへのレシピ提供、テレビ出演など幅広く活躍しています。代表を務める「日々のパン」では、約300人の講師とともに、全国の幼稚園や保育園で出張パンレッスンを行う他、各地で教室を開催。
著書に「ホットケーキミックスや小麦粉で はじめてでも失敗しないかわいいお菓子&パン」、「ひとりで焼けたよ!はじめての子どもパン教室」、「作って食べて最高に盛り上がる はじめてのおそとパン」(いずれも主婦の友社)など多数。

オフィシャルサイトは、こちらから。

切りっぱなしパン

切りっぱなしパン

牛乳とバターがほんのり香り、小麦の美味しさを感じる、シンプルで飽きのこない味。
そのまま食べても美味しく、塩気のあるものにも、甘いものにも合う
ふわふわ、もちっとした食事パンです。

いわゆる「丸パン」に近いイメージのパンですが、
きれいに丸める作業は意外にも難しく、手間がかかるもの。
「切りっぱなしパン」は、名前の通り切るだけで、
成形を必要とせず手軽につくることができ、断面も美味しそうに仕上がります。

また、パンづくりと聞くと大変そうに思えますが、
ボウルの中でこねるから台などもいらず、叩いたりする必要もありません。
発酵も冷蔵庫で一晩寝かせるだけの、1回限りで完了。

冷蔵庫で冷やしておくことで生地が扱いやすくなるのもうれしいポイント。
また、低温でじっくり発酵させることで味に深みが出て、
温度が一定だから安定して発酵させることができるから失敗知らずです。

オーブントースターの他、フライパンなどでの焼き方もご紹介します。
焼き方によって焼き上がりや食感も異なります。
お手持ちの道具やお好みに合わせて焼いて楽しんでみてください。

仕込み上手のポイント

前日に生地をこねて冷蔵庫に入れ、夜のうちに発酵させます。
朝は切って焼くだけで、ほかほかの焼き立てパンを楽しめます。

材料(つくりやすい分量、8~12個分)
  • 【A】
  • 強力粉…200g
  • 塩…3g
  • 砂糖…15g
  •  
  • 【B】
  • 牛乳…100g
  • 水…40g
  • インスタントドライイースト…3g
  •  
  • バター…10g(室温に戻してやわらかくしておく)
つくり方
前日まで
  • 小さなボウルの中に【B】の水を入れ、イーストを重ならないように振り入れ、写真のように沈むまで1分ほど待ちます。

    ※イーストは混ぜるとダマになってしまうので、多少つついて沈める程度にしましょう。

  • 大きなボウルの中に【A】を入れて、均一になるまでヘラで混ぜます。

  • 1のイーストが溶けたら2のボウルの中に一気に入れて、ゴムベラで混ぜます。
    写真のようにひとまとまりになって粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

  • 写真左のように半分に折っては、写真右のようにグーパンチをし、ボウルを回して角度を変えながらこの動作を繰り返してこねていきます。

    ※手のひらでこねると手にまとわりついてしまうので、グーパンチでこねましょう。

  • ある程度まとまったら室温に戻してやわらかくしたバターを入れ、握り込むようにこねます。
    ある程度バターが見えなってきたら4のように折り畳みながらグーパンチでこねると混ざりやすいです。
    バターが完全に見えなくなり、つるんとするまでこねます。

    ※油脂がグルテン(弾力や粘り気を与える成分)の形成を弱めるため、バターは最後に加えます。

  • 生地より一回り大きく、深さのある保存容器の本体と蓋に薄く油(分量外)を塗り、生地を入れます(今回は約W15.5×D15.5×H8.5cmの保存容器を使用)。
    冷蔵庫の中に一晩(8時間以上)置きます。

    ※1日に1回丸め直せば5日間保存可能です。
    丸め直すことで、膨らみすぎることによりイースト臭やアルコール臭が発生する過発酵を抑えることができます。

当日
  • 左が発酵前の生地、右が発酵が完了した生地です。
    発酵前の1.5倍くらいの大きさになります。

    ※膨らみが足りない場合は、3の工程で天板にのせたあと、ボウルなどで蓋をして常温でふんわり一回り大きくなるまで発酵させます。

  • 生地の周囲と手のひらに少量の強力粉で打ち粉(分量外)をして保存容器から手でやさしく取り出します。
    カードや包丁を上から垂直に押し当て、好きな形に生地をカットします。
    プレーンな四角系、かわいらしい三角系、子どもも食べやすいスティック状など、お好みでどうぞ。

  • カットした生地を、フッ素やシリコンの樹脂加工がされているアルミホイルを敷いた天板にのせます。
    1200Wのオーブントースターで12分ほど、両面がこんがりときつね色になるまで焼きます。
    温度が調節できるオーブントースターの場合は、最高温度にしてください。
    焦げてきそうなら、途中でアルミホイルをかぶせてください。

    ※樹脂加工されたアルミホイルの代わりに、薄く油を塗ったアルミホイルでも代用できます。
    ※焼成時間は、お使いの機器により適宜調整してください。

  • 焼き上がったパンは網やケーキクーラーの上でしばらく冷ますと、蒸気がこもらずふかふかになります。

道具による焼き方と焼き上がりの違い

パンはいろいろな道具で焼くことができます。
使う道具によって仕上がりも違うので、お手持ちのもので試してみてください。

【オーブントースター】
ふんわりしつつも表面はこんがりとした、
オーブンと魚焼きグリルの中間のような食感に。

【オーブン】
天板にオーブンシートを敷いて生地をのせ、180℃に予熱し、15分焼きます。
焦げてきそうなら、途中でアルミホイルをかぶせてください。
庫内が広く熱がまんべんなく回るので、全体的にふんわりとした焼き上がりになります。

【魚焼きグリル】
樹脂加工されているアルミホイル、または薄く油を塗ったアルミホイルに生地をのせ、
両面焼きのグリルの場合、中火で4分焼きます。
片面焼きのグリルの場合、中火で4分焼いたあと、上下を返してさらに3分焼きます。
焦げてきそうなら、途中でアルミホイルをかぶせてください。
火が近いので、外はパリッ、中はふんわりと仕上がります。

【フライパン】
フッ素樹脂加工されているフライパンはそのまま、
加工されていないフライパンにはオーブンシートを敷き、生地をのせます。
蓋をして弱火で7分、上下を返してさらに7分焼きます。
蓋をすることで蒸気がこもり、中はもちもち、外はこんがりと焼き上がります。

トッピングでアレンジも楽しめます

焼く前にチーズや黒こしょう、コーンをのせれば美味しい食事パンに。
晩酌のお供にもおすすめです。
チョコチップやカットしたさつまいもをのせれば、子どももよろこぶ菓子パンになります。
おやつにするのもいいですね。

余ったパンの保存方法

焼き立てを食べきるのが一番のおすすめですが、余ったパンは
ビニール袋に入れて常温で1~2日保存可能です。
一つずつラップで包んで冷凍庫に入れれば、4~5日保存可能です。

コーンや芋など水分のある食材を入れた場合は、
常温で保存する場合はその日のうちに食べきってください。
冷蔵庫では1~2日であれば保存可能です。

マンゴーヨーグルト

マンゴーヨーグルト

ぷるぷるとした病みつきになる食感のドライマンゴーとヨーグルトの組み合わせ。
砂糖などを入れなくても、マンゴーだけで十分甘みを感じることができる
さっぱりとした甘さのパンのお供です。

仕込み上手のポイント

ドライマンゴーを前の日からヨーグルトに浸けておけば、
翌朝にはマンゴーがしっとりぷるぷるの食感に変身します。

材料(2人分)
  • ヨーグルト…80g
  • ドライマンゴー…30g
つくり方
前日まで
  • ドライフルーツは食べやすい大きさにカットし、ヨーグルトに混ぜて、冷蔵庫に一晩置いておきます。
    キッチンばさみを使うと洗い物が少なく、おすすめです。

アボカドとクリームチーズのディップ

アボカドとクリームチーズのディップ

クリームチーズにアボカド、ハムを混ぜ込んだディップ。
たまねぎ、黒こしょう、にんにくをピリリと効かせた、大人も子どもも好きな味で
パンがどんどん進みます。
クリームチーズはよく混ぜることで滑らかな食感になります。

材料(つくりやすい分量)
  • クリームチーズ…100g
  • たまねぎ…1/4個(50g)
  • アボカド…1/2個(100g)
  • ハム…1枚
  • おろしにんにく…小さじ1/2
  • 塩、黒こしょう…少々
つくり方
当日
  • たまねぎはみじん切りにして水にさらし、よく水をきります。
    ハムもみじん切りにします。

  • クリームチーズは600Wの電子レンジで20秒ほど温めるか常温に戻し、クリーム状になるまで混ぜ、そこに1と残りの材料を入れて混ぜます。
    アボカドはスプーンで食べやすい大きさにくり抜いて入れます。

吉永さんの器選び

吉永さんの器選び

パンの素朴な印象が引き立ち、他の素材の器とも合わせやすい木製の大皿で
ワンプレート風にしました。
オイル仕上げなので、焼き立てのパンの蒸気を吸ってくれ、
パンが蒸れないのもうれしいです。
パンのお供を盛りつけた磁器の小鉢はすっきりしたかたちが皿と合うと思います。
カトラリーは、シンプルなフォークと、パンのお供をすくいやすい
ジャムナイフとスプーンを添えて。
カフェオレを入れたコップは皿と同じ木製にしたので、相性ばっちり。
丸っこいかたちもかわいいです。
お代わりのパンも素朴なかごに盛りつけて、食卓の気分を盛り上げます。

1.キッチンクロス ホワイト (SyuRo)
2.白竹 四つ目皿 正角皿 小
3.Cara コップ M (高橋工芸)
4.小鉢 2寸5分 青白 (瑞々)
5.小鉢 2寸5分 うす飴 (瑞々)
6.山桜のお皿 L (ウッドペッカー/woodpecker)
7.8.純銅洋食器 銀仕上 カトラリー デザートスプーン、ジャムナイフ (工房アイザワ)
9.ステンレスカトラリー デザートフォーク (柳宗理)

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